愛しのフェリーチェ
最近、とっても嬉しかったことふたつ。ありました。
まずはフェリーチェという、迷子になった猫のことを。
1月末、多分22日頃だったかな。通勤途中、アメちゃんがいた神社の道を会社に向かっていた時、血相変えた女性が近いづいてきて、飼い猫が迷子になったという話しを聞かされました。ただでさえ大事件なのに、驚いたのは、北陸の金沢から私用で上京し、一緒に連れてきた猫が駐車場で車の窓から逃げてしまったということでした。彼女はこの界隈の家々にビラを配り、貼り、ここを通る人たちに目撃情報の呼びかけをしているといいます。一瞬気の遠くなるような思いに駆られながら、わたしもビラを数枚預かってその場は別れました。会社の人たちにビラを配らなきゃ・・。でもすぐに見つかるだろうか・・。あまりにも金沢は遠すぎる街でした。その迷子になった猫というのがフェリーチェです。
フェリーチェは、生後8ヶ月の洋猫っぽい美少女です。写真で見るフェリーチェは本当に可愛い子。でも捨てられた子でした。縁あってなつきさん(仮名。フェリーチェの飼主)の家の子になり、なつきさんは悲しい過去を持つフェリーチェを溺愛してきたようで、今回も金沢に残して上京することが出来なかったのです。
・・・去年の夏、飼い猫が散歩中にリードを抜けていなくなってしまった、と泣きそうになりながら飼い猫を探す女性に出会ったことがあります。これで3度目だというのを聞いた時、正直あきれましたが。いなくなった場所の近くにいる可能性があるから毎日そこに行ってみた方がいい、きっとそこにいますよ。と長々と話をしました。(本当は内心怒りまくっていたわたし) それから半月ほどして、その女性にまた会いました。飼い猫が見つかったと、いなくなった場所で見つけましたと、泣いていました。わたしにそのことを伝えたくて、わたしを待っていたそうです。律儀な子でした。よかったよかったと喜んだ後で、でも、もう二度と手放してはいけないと、少し強い口調で言ったのはわたしの正直な感情でした。あの時はいなくなってから見つけるまで、1ヶ月近くかかったようです。地元でしたから毎日探すこともできたでしょう。
わたしはあの時のことを思い出していました。1ヶ月・・金沢・・どうしよう・・。
週があけて28日の水曜日。
通勤途中の神社の道端に、なつきさんが友人とふたりで腰掛けていました。この場所と金沢を何度も往復しているようで、この朝はわたしを待っていたそうです。藁にもすがる思いだったのでしょう。フェリーチェはまだ仔猫だしどこにも行けずきっとこの近くにいるはずで、神社とか居場所はいくらでもあるし、必ず見つかるから!とわたしは励ますことしかできません。アメちゃんの場所に居ついたチビが猫缶を待って植込みから顔を出しているので、わたしはチビにごはんをあげてそれから会社に向かいました。
この日は日中雨が降り出し、とっても寒い日でした。会社帰りには雨は止んでおり、公園猫たちに晩御飯を届けてから、駅ではなく、フェリーチェがいなくなった駐車場や神社のまわりに足が向かい、歩いていました。すると、暗がりの道路の脇に今朝会ったばかりのなつきさんと友人がいたのです。いるとは思わなかったので、驚きました。なんでも、昼過ぎに目撃情報があって、3時からここにいる、というのです。それで、ついさっきフェリーチェがここに来たと、1mそこまで来たけれどあと一歩のところで逃げられてしまったと。何ということでしょう。なつきさんの執念がフェリーチェを見つけたのでした。とにかくフェリーチェが元気でいてよかったと、3人で喜びました。しかし、フェリーチェは界隈の外猫と行動を共にしていたらしく、警戒心が強く、捕獲するまでのあと1歩は果てしなく遠く感じられました。時計はpm7時を回っていて、こんな寒い中4時間以上もなつきさんはこの場を離れないでいたのでした。金沢に比べたらあったかいですよ、と言うなつきさんですが、顔色は憔悴しきっていました。わたしにできること・・せめて冷え切った体を温めるようにホッカイロとおでんを差し入れするくらい。
フェリーチェは二度も捨てられたと思って傷ついているかもしれない、だから警戒するのは当たり前だね、捕獲器を持ってきているけれどもし失敗したら二度と捕まえられない気がする、だから捕獲器は使えない、でも明日には金沢に帰らなくてならなくてそれまでに捕獲できるかな、次来るまでここにいるかな、と、話は尽きません。また、日中目撃情報があったのは、朝わたしがチビにあげた猫缶の食べ残しにフェリーチェがぱくついているところをだったと聞いて、密かにわたしは嬉しく思いました。以前アメにあげていた時、こんな所でエサなんかやってんじゃねーよ、と変な男に言いがかりをつけられて悔しい思いをしたことがあったから。好きでやってんじゃねーよ、捨てるヤツがいるんだから仕方ねーだろ、と言い返してやりたかったけれど、今こんな場面で役に立っているのなら、悔しさも吹っ飛んでしまうよ、てやんでー。
そこにまたフェリーチェの目撃情報の電話が入りました。マンションの1階に住む人からのもので、玄関を開けたらフェリーチェらしい猫が中に入りたそうにして動かない、というものでした。早速なつきさんひとりで出かけていき、小1時間して戻ってきましたが、その猫は間違いなくフェリーチェだったけれど、どうしてもあと一歩近づいてこなくて、逃げてしまう・・と可哀想なくらい落ち込んでいるのでした。捕まえようという気迫が伝わってしまうから(実際ものすごい形相をしているなつきさんでした)、あっちの方向いて気楽に装った方がいい、大丈夫ここまできたのだから絶対に捕まえられるから、でも捕まえることができたら絶対に放しちゃいけない、死にもの狂いで抱きしめて・・、と言うは易しなのだけれど、本当にわたしは時間の問題だと感じていました。
時間はすでにpm9時、わたしもマンションまで行ってみると、たしかにサササっと物影に隠れる猫のシルエットが確認できました。見知らぬ人間(わたしのこと)がこの辺をうろうろしていてはフェリーチェもますます敬遠するだろうし、何故かこの夜に捕獲できそうな予感がして、わたしは家路につきました。
家に着いて、マーラブのごはんとトイレを済ませて一服していると、ケータイが鳴りました。フェリーチェだ!と叫んでいました^^。なつきさんの声を聞いて泣きそうになったけれど、これから金沢に向かう道中の無事を告げて意外にあっさりと電話を切りました。時計を見ると11時でした。よかった、本当によかった。喜びのあまりマーラブを抱きしめてはみたけれど、逃げられちゃった、とほほ^^;
それから2週間が過ぎて、2月10日。ノロウイルスで休んでいた会社に久々に出勤する途中、あの神社の道になつきさんがおりました。病み上がりで幻でも見ているのかしら、いやいやあれは間違いなくなつきさんだ、彼女のことだからきっとやって来るに違いないと、予感がありました。そういう女性です、なつきさん。 さっき着いたばかりで、これから界隈のお世話になった方々に挨拶に行くんです、そしてお礼のビラを貼って行きます、とのことでした。わたしは、ビラをまたはがしに来るのは大変だから、そのうちわたしがはがしておきます、と笑いながら約束しました。なつきさんの顔には3本の傷があって、カサブタになっていましたがフェリーチェ捕獲の時に作った傷だと容易に想像できました。捕獲器を使わず素手で捕まえたにちがいない、捕まえた時死に物狂いで抱きしめたにちがいない、そんなことを思いましたが、口に出して言うのはためらわれました。なつきさんは、もうそんなことはどうでもいいという顔つきだったから。
で、それまで気づかなかったのですが、フェリーチェも一緒に来ていたのです。メッシュのショルダーのキャリーに入ってそこにいるではありませんか。金具を二重に留めているから大丈夫です、となつきさん。いつもこうしているのにあの時だけ金具をしなかった・・。フェリーチェの鼻先まで顔を近づけてみると、本当に可愛い!写真の何十倍も何百倍も可愛かったです。 実は、朝ここに着いた時、フェリーチェは迷子の間行動を共にしてくれた猫さんを見て恋しがりしきりに鳴いたそうです。猫は単独行動といいますが、フェリーチェは、短い時間ながら家族を形成していたらしい、あるいは親分と慕った大人猫がいたらしいのです。心細い外暮らしの間、さぞ心強かったことでしょう、それを忘れないでいたんだね。よかったね、フェリーチェ。仲間がいてくれて。それからなつきお母さんに会えて。またいつかフェリーチェに会える日が来るといいね。会おうね。そう言って別れました。
ああ、会社休まず来て良かった、なんて素敵な1日のはじまりだろう。太陽がとっても眩しい朝のことでした。
お家に帰って、フェリーチェはフェリーチェの日常を送っているようです。先日そんなフェリーチェの姿をなつきさんが送ってくれました。時々最新画像を送ります、と言っていたなつきさん。彼女のことだから、これからも可愛いフェリーチェの最新画像を送り続けてくれるに違いありません。今度はドアップの画像をお願いしたいです^^
フェリーチェが後を離れなかったサビ猫。毎朝ここで見かける猫さんでした。事情があってこの家の中には入れず、軒先にハウスを作ってもらい住み着いているようです。ありがとね、サビちゃん。
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コメント
めちゃくちゃ遅いコメントでごめんなさい。
本当に良かったです。
サビ猫ちゃんにも感謝です。
投稿: 早香 | 2009/03/10 10:18
早香さん
コメントありがとうございました。
といってもすっかり時間が過ぎていて、本当ごめんなさい
フェリーチェのかわいい画像がなつきさんより送られてきているので、アップしなくちゃならないんですけど・・
サビちゃんも毎日元気な姿を見せてくれています
早香さんいつもありがとうね♪
投稿: リボン | 2009/04/21 12:49
リボンさん、とってもご無沙汰しています。
お元気ですか?
マーチちゃん、ラブちゃんも元気にしてるかな??
我が家は2月にティモが天国へ旅立ちさらに寂しくなってしまいました…
そして先月にはミルクの一周忌を迎え…本当に早いです。
フェリーチェちゃん、なつきさんの元に戻られて本当によかったですね…
なつきさんはリボンさんに、フェリーチェちゃんはサビちゃんに、共に心強い出会いに恵まれて、
そしてなつきさんのフェリーチェちゃんへの切実な思いが届いて叶った再会ですね。
本当に感動しました。
桜の季節も通り越し、季節は初夏へ…ですね。
GW、リボンさんはM&Lちゃんとのんびり過ごされるでしょうか?
寒暖差の大きいこの季節、お身体ご自愛くださいね。
P.S. ブログをお引越ししてHNも心機一転、maco*に変えて綴っています。
突然の変更ですが、これからもどうぞよろしくお願いします♪
投稿: maco*(ミルクティー) | 2009/04/27 14:53
macoさん^^
こんにちは。。
フェリーチェ捜索の時ね、ミルクちゃんのことも思い浮かびましたよ。
ミルクちゃんみたいに6年かけてお家に帰ることができた子もいたのだし、何としても探さなきゃ・・ってね。
結局、フェリーチェはすぐに保護できたのですが、つい昨日のことのような気がします。気づけば季節はもう初夏なのでした・・
ティモちゃん、天国に行ってしまいましたか。
おちょぼ口の可愛いお顔、今もずっと憶えていますよ。
ミルクちゃんたちと、あちらの世界で楽しくやっているかしら。きっとやっているよね。
でも
なんか・・寂しいね。
魂はいつも近くにいる、って思いたいけれど、あのふわふわもこもこの小さなからだを抱きしめたいよね。
今すぐに、会いたいね。
macoさん、そんな時にも来てくれてありがとう。
コメントありがとう!
わが家は、3人、変わりなく元気にやっています。
このブログにUPしなきゃと、写真は山ほど撮っているけれど、家に帰るとマーラブと肩寄せ合っていろ~んな愚痴聞いてもらっています^^;
この頃は、わたしがいちばんの年下みたいなのよ。マーラブに甘えさせてもらっています。
macoさん、心機一転か~~
そうだね、わたしもそうしたいです。
何とかPCにたどり着けるようにしないと、ね。
また遊びに行きますね。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします♪
本当にありがとう!
※PC留守にしている間に、ヘンなコメ書かれちゃった。今削除しました。。とほほ
投稿: リボン | 2009/05/22 00:23